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小ネタ⑤ 五臓六腑

2023.06.11

五臓六腑は

五臓と六腑からなり、陰陽で言うと五臓が陰、六腑が陽となります。

 

 

五臓には肝・心・脾・肺・腎の5つに心の影武者のような心包を合わせて六臓となります。

 

働き、作用としては

常に精気によって満たされている器官であり、生理物質の化生と貯蔵を行っている

貯蔵されている生理物質を通じて精神活動に関与する。

五臓に貯蔵されている生理物質は常に充足しているのが正常な状態であり、その病態は虚証が多い

 

 

六腑には胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦があります。

 

働き、作用としては

水穀の受盛と伝化(飲食物の消化・吸収・排泄)を担う中腔器官である。

滞ることなく円滑に流れているのが正常な状態であり、その病態は実証が多い

 

また東洋医学ではそれ以外に奇恒の腑という言葉があり

奇恒の腑には骨・髄・脳・脈・胆・女子胞(生殖器)があります。

 

働き、作用としては

水穀と直に接することのない密閉した中腔器官であるとともに、精気を蔵するという機能を持っている。

形態は六腑に似ているが、精気を蔵するという蔵の特徴を有しているため、五臓・六腑とは区別されて、奇恒の腑と称される。

胆は水穀の伝化に関与するため、六腑に属するが、五臓のように精気を蔵し、精神活動にも関与する。

胆は臓と腑の2通りの作用を持つため、奇恒の腑にも属している