小ネタ① 陰陽学説
2023.06.07
陰陽論の特徴
陰陽互根 (相互依存) |
独陰・独陽は成り立たず、互いに相補的な関係にある 前後:前は陽、後は陰だが前があって後があり、後があって前がある 上下:上は陽、下は陰だが上があって下があり、下があって上がある |
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陰陽制約 |
陰陽が互いに平衡(バランス)をとるよう作用する。 治療論的な要素がある 陰は陽を制約し、陽は陰を制約している 例:寒い日には活動して冷えすぎないようにする |
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陰陽消長 (消長平衡) |
陰陽の量的変化(リズム変化) 陰消陽長:冬から春、夏 陽消陰長:夏から秋、冬 |
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陰陽転化 (相互転化) |
陰陽の質的変化 陰極まれば陽となり、陽極まれば陰となる 春・温暖→夏・暑さの極点―転化(陽消陰長)→秋・冷涼→冬・寒さの極点―転化(陰消陽長)→春 |
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陰陽対立 |
あらゆるものはその属性から陰と陽に分けられる |
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方向 |
陰 |
下、右、内、入、降、沈、凹、中心、裏 |
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陽 |
上、左、外、出、昇、浮、凸、末端、表 |
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自然界 |
陰 |
地、月、日陰、夜、夕、暗、秋、冬、北、西、水、暗、寒、冷、涼、湿、雌 |
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陽 |
天、日、日向、昼、朝、明、春、夏、南、東、火、明、暑、熱、温、乾、雄 |
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抽象的 |
陰 |
静的、濁、聚、凝縮的、下降性、柔(毛)、重、黒、青、紫、物質、偶数 |
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陽 |
動的、清、散、拡散的、上昇性、剛(毛)、軽、白、赤、黄、働き、奇数 |
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人体 |
陰 |
女、腹、内、裏、臓、血、死、寒、魄、老、液、中心部、体内部、営、体幹、形態 |
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陽 |
男、背、外、表、腑、気、生、熱、魂、幼、津、末梢部、体表部、衛、四肢、機能 |
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病気 |
陰 |
静、衰弱、寒冷、湿潤、減退、慢性 |
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陽 |
躁、強盛、温熱、乾燥、亢進、急性 |